平成30年 年頭のあいさつ

平成30年 年頭挨拶

桐生織物協同組合

理事長 牛 膓 章

 

 あけましておめでとうございます。
 組合員の皆様には、すがすがしい新年を迎えられたことと心からお慶びを申しあげ、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
 扨、昨年の国内の経済環境はアベノミクスも4年目となり、デフレ脱却の兆しが見られる中、大手企業の軒並みの業績向上や、株価も26年ぶりの高値を記録もあって、「確実に回復している。」との見方のもと、10月に行われた衆議院の総選挙では、安定した経済成長のために安定政権を望む国民の意思が反映され、与党の大勝利となりました。
このような状況下、当産地を取り巻く環境は、「消費の低迷」、「インターナショナルブランドの国内進出」、「ウェブ販売」等の影響で、大手百貨店の総売り上げがここ10年間で30%ダウンとなっているように、まだまだ厳しいものがあって、景気の浮揚感を感じ得ないのが実情でありました。
今後、劇的に環境が変化する中、桐生織物協同組合といたしましては、その動向をしっかりと見極めての対処が必要となっており、その為にも、本年は高い技術を持った組合員同士が一丸となり、協力態勢を整え、「新商品の開発」、「新市場ルートの構築」等を積極的に実践して参りたいと考えております。
現在、桐生商工会議所様では街おこし事業の一環として、スカーフ・マフラーに特化した「桐生ブランド事業」が計画され、当組合に対して、参画・協力要請をいただいており、皆様方のご協力を得ながら積極的に取組んでいきたいと考えているところ、加えて、昨年暮れには桐生市議会経済建設委員会から桐生繊維産地振興の為の条例の制定の検討がなされている旨の説明会がありました。
このように、当組はもとより、産地全体で繊維振興の為の事業が実施され、計画が数多くおこなわれようとして居ります。本年は、是非とも関係各位のご協力をいただきながら伝統ある桐生産地の底力を国内外に発信して行きたいと思いますので、組合員の皆さま方のご理解、ご協力を宜しくお願いいたします。
結びに、組合員の皆さま方の本年が、輝かしい飛躍の年になりますようご祈念申しあげ年頭の挨拶とさせて頂きます。